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1UハーフサイズサーバーのExpress5800/i110Rb-1h
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ラックに装着された2台のExpress5800/i110Rb-1h。奥にもう1台のサーバーが収まっているのが見える
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Express5800/i110Rh-1(左)と同/i120Rg-1(右)
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日本電気株式会社(以下、NEC)は5月22日、データセンター市場向けに特化したラック型サーバー「Express5800/iモデル」4製品を発表した。電力・スペースの確保がシビアなデータセンターでの利用に配慮し、省電力化、省スペース化がなされているのが特徴で、同日より販売を開始する。
今回発売された製品のうち、1Uハーフサイズ「Express5800/i110Rb-1h」「同/i110Ra-1h」の2製品は、CPUにCore DuoもしくはPentium Mを搭載する省電力型の1Wayサーバー。また、1Wayの1Uラック型「Express5800/i110Rh-1」と、2Wayの1Uラック型「同/i120Rg-1」はデュアルコアXeonを搭載する。
新製品の目玉となるExpress5800/i110Rb-1hと同/i110Ra-1hでは、ノート向けのCPUを採用することなどによって、1Uスペースに2台入る小型化を実現。ラックの前後からの搭載に対応し、従来の1Uサーバー利用時と比べて2倍の高密度実装を実現した。また消費電力を従来のラック型と比べて1/2~1/3に低減可能なほか、オプションの専用ファンを使用すれば、冷却効率の向上も図れるという。性能も、「データセンター用途に向き、効率よい処理を行えるPentium M/Core Duoを採用しており、Xeon搭載機と比べても遜色(そんしょく)ない」(NEC)。
価格は、Core Duo T2500(2.0GHz)、512MBメモリ、ディスクレス構成のExpress5800/i110Rb-1hが13万8000円(税別)から、Pentium M 740(1.73MHz)、512MBメモリ、ディスクレス構成のExpress5800/i110Ra-1hが8万2800円(同)から。いずれも5月28日より出荷を開始する。
一方のExpress5800/i110Rh-1はXeon 3040(1.86GHz)を最大1基、同/i120Rg-1はXeon 5110(1.60GHz)もしくは低電圧版Xeon 5148(2.33GHz)を最大2基搭載可能。こちらも省電力化を実現しており、Express5800/i120Rg-1は従来製品に比べて約30%電力消費効率を向上させている。
価格は、1GBメモリ、ディスクレス構成のExpress5800/i120Rg-1が23万円(税別)から、512MBメモリ、ディスクレス構成のExpress5800/i110Rh-1が14万9000円(同)から。
なお、全モデルに、OSに依存しないサーバー管理を提供する「EXPRESSCORE」モジュールを搭載し、OSが立ち上がっていない状況でも、GUIによるサーバー管理機能を提供する。もちろん、BIOS画面の確認や設定も可能で、「ブートできない状態でもHDDのステータスを確認することもできる。これによって、障害管理を有効に行うことが可能だ」(NEC)。オプションライセンスを購入すれば、リモートKVMやリモートメディアにも対応する。
今回は同時に、「Express5800 iDCビジネスサポートセンター」を新設することも発表された。データセンター/xSP事業者を対象に、ハードウェアコンサルティングを行うサポートセンターで、製品導入前のハードウェアやOSなどの選定支援を実施するほか、OSやアプリケーションをインストールするキッティングサービス、筐体やファームウェアをカスタマイズするサービスなどを提供する。
加えて、データセンター事業者の初期コスト低減を支援するため、Linuxサポート製品「Linux サービスセット Lite」も発売する。これは、Red Hat Enterprise Linux 4 ESに3年間のRed Hat Networkサブスクリプションをセットにし、従来より約30%価格を引き下げたもの。あわせてNECでは、FreeBSDやCentOSなど9種類のオープンソースOSの動作確認を行い、同社のWebサイトで情報を公開しているとのこと。
■ URL
日本電気株式会社
http://www.nec.co.jp/
プレスリリース
http://www.nec.co.jp/press/ja/0705/2214.html
( 石井 一志 )
2007/05/22 15:53
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